6月27日(月),附中技術室よりオンライン(zoom)にて,
学校法人堀井学園横浜創英中学・高等学校校長工藤勇一先生とお繋ぎし,
「自立する子の育て方」との演題で,令和4年度第1回響きあいセミナーが開催されました。
工藤勇一先生のプロフィールとしまして,
東京理科大学理学部応用数学科をご卒業後,山形県公立中学校教員,東京都公立中学校教員,
東京都教育委員会,目黒区教育委員会,新宿区教育委員会教育指導課長を経て2014年千代田区立麹町中学校校長。
2020年4月から現職。内閣官房教育再生実行会議委員をなさっています。
大きな柱としまして
- 社会の変化と教育のあるべき姿
- 最大の問題「手段の目的化」
- 自律型の子どもを育てるには
- トラブルは自律のための大切な学び
についてご講演いただきました。
今後,子どもたちは社会の急激な変化,人口の増加,環境の変化などに対応する必要があり、
日本が経験したことのない時代を生きるということ。誰かの真似をする生き方では通用しないということを学びました。
学習者を主体とした自律した学びを行うためには,心理的安全性が大切。
失敗が許される環境作り,環境に強い脳を作るとともに自己決定を積み重ねることにより
自己肯定感を高めることも必要だとお伝えいただきました。
工藤先生は麹町中学校校長時代,定期考査・宿題の全廃,校則の全廃,数学の授業に関しては一斉指導を全廃など,
子どもたちが自主性を持って授業に取り組むことが出来るよう教育改革に取り組まれました。
世界において日本がどのような位置にあるかを示すさまざまなデータを用いて,
日本の学生はこれからますます自己決定する力が必要になるということ,
またそれぞれの生徒に合わせた教育の必要性や,子どもが自律するために必要な
先生や親の心の持ち方についてお話ししていただきました。
「子育てとは,どうやって手を離すか?である」という工藤先生の冒頭のお言葉より,
多感な時期の子どもとの関係において大切なことを学ぶ機会となりました。
講師の工藤先生,またこのセミナーを企画・運営していただいた研修委員の皆さまに心から感謝申し上げます。
1年3組 情報委員