今年度の本校の研究概要について

テーマは「時代を生き抜くために必要な力の育成」

~「教科の本質に迫る授業」と「熊大附中型カリキュラム・マネジメント」を通して~

本校は昨年度までの3年間、「夢中になって問い続ける生徒の育成」を主題とした研究を行ってきました。「夢中になって問い続ける生徒」とは「意欲的に学習に臨み、主体的に問いを持ちながら、学び深められる生徒」です。

このような生徒を育成するためには「教科の本質に迫る授業」の工夫が欠かせないと考え、日々の授業実践及び研究に邁進してきました。特に昨年度は、教科の本質の中核をなす「見方・考え方」を生徒が実社会で使える姿を見据えて、研究及び実践を行ってきました。

本年度は、これまでの研究でたいせつにしてきた「見方・考え方」を、さらに自在に働かせ、本校の行事や総合的な学習の時間などと関連付け、各教科で培った資質・能力を発揮できるような工夫及び取組を行っていきます。また、本校生徒の課題は「論理的思考力」「合意形成力」「他者貢献」という3つの資質・能力です。これらを教科横断的な資質・能力とし、カリキュラム・マネジメントを通じて、本校の綱領である「響きあいの精神」という学校教育目標の姿に生徒を近づけるよう育み、生徒が時代を生き抜くために必要な力の育成へとつなげていきます。

令和4年度の研究発表会は10月7日(金)を予定しています。現在は、【ライブ配信及び対面型の参観】を考えています。

また、内容としては研究授業を各教科1本、生徒主体の授業研究会「響きあい学習会」、分科会、講演を考えています。

講演頂く講師の先生は、甲南女子大学 教授 村川雅弘先生 です。

村川先生は中央教育審議会専門部会委員や学習指導要領解説書作成協力者、研究開発学校企画評価委員、「これからの時代に求められる資質・能力を育むためのカリキュラム・マネジメントの在り方に関する調査研究」企画評価会議委員などを歴任されています。ワークショップ型研修やカリキュラム・マネジメント、総合的な学習などで全国でご活躍されており、本校の授業研究会にも参加して頂き、ご指導・助言を頂いています。

ぜひ、本校へ足を運んで頂き、沢山のご意見やご感想を頂ければ幸いです。ご案内は、8月にはお送りする予定です。